前著池上直己、J.C.キャンベル「日本の医療―統制とバランス感覚」中公新書(1996年)禺画像]が、日米制度比較をして興味深かったが、本書は2005年改正を織り込んだ日本制度の解説です。現在の医療制度の考え方、概要を知るのに最適な書籍です。
老齢期の医療については、介護保険制度の改善、高齢者医療の改善、およびそれらの連携が指摘されていますが、ニュースで報道される数々の問題点も、その点が喫緊の課題であることを知らしめています。
さらに、社会福祉費増大の抑制とと世代間公平の観点から、介護、医療、老齢年金、さらに生活保護制度の連携を早急に改善する必要があると思います。
ちなみに、海外の制度の概説は旧<第2版>の方が詳しいので、興味のある人はそちらも参照すると良いでしょう。
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