赤く蒼く黄色く黒く戦死せり
戦死せり地に草木を高く残し
薄暗き大腿を立て戦死せり
走り行き横を振り向きて戦死せり
眼をひらき地に腹這ひて戦死せり
鼻を顎を膝を天空へ向けし戦死
金色の喇叭を胸に抱きし戦死
中空へ駆け去るごとく伏し戦死
深々と草背負ひたる戦死なり
同じく昭和十三年。昨日に同様「戦死」についての句。俳句なんて全く柄でもないんですが、俳句でこんなこともできるのかと衝撃をうけます。
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